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2025年8月26日火曜日

エニアグラムタイプ別に「安全軽視につながる行動パターン」と「現場での具体例

 では、タイプ別に「安全軽視につながる行動パターン」と「現場での具体例」をまとめたリスクマップを作ります。


クライマー安全リスクマップ(エニアグラム視点)

タイプ 動機 安全軽視につながる行動パターン 現場での具体例
タイプ3(達成者) 結果・実績を出したい、認められたい 成功優先で手順や安全確認を省略 目標達成を急ぎすぎて、ロープ長や支点確認を怠る
タイプ4(個性派・自己探求者) 独自性・特別な体験を追求 感情・自己表現優先で危険を軽視 難易度やリスクの高いルートを、自分らしさのために無理に挑戦
タイプ7(楽天家・冒険者) 楽しさ・刺激を求める 楽しさ重視で計画・準備を省略 ロープやギアの確認を後回しにして、スピード登攀や遊び登りを優先
タイプ8(挑戦者・統率者) 力や支配感、自己主張 他人を押しのけてリスクを顧みない 自分の意見でルートを決め、チームの安全確認を無視する
タイプ3/8混合(達成+挑戦) 実績+支配欲 結果と自己主張優先で手順軽視 無理なリードやビレイ判断で、他者の安全も危険に晒す

このマップを使うと、「誰が安全軽視につながる傾向があるか」を事前に予測できるため、チームビルディングやパートナー選びの判断材料になります。

希望なら、さらに**「距離の取り方・安全確保戦略」**もタイプ別に整理して、現場で実践できる形にできます。作りますか?

2025年8月18日月曜日

クライミング体験に特化した「自己一致・心理的統合チェックリスト」

では、クライミング体験に特化した「自己一致・心理的統合チェックリスト」を作ります。日常の心理的統合ツールをベースに、クライミングの行動・判断・価値観に対応させました。


クライミング版・自己一致チェックリスト

1. 自己選択(自分の意思で行動しているか)

  • 今のルート選択や登り方は、自分が納得して選んだものか?

  • 他人のプレッシャーや見栄で無理をしていないか?

  • 例:怖い課題は避ける/挑戦したい課題を選ぶ


2. 自己一致(価値観と行動が一致しているか)

  • クライミング中の行動は、自分の価値観や信念に沿っているか?

  • 後悔や違和感を感じず、心地よく登れているか?

  • 例:安全第一を重視して確実なクリップを行う/自然環境を大事にする


3. 他者・個の尊重

  • 相手のペース・技量・恐怖感を尊重できたか?

  • パートナーや他のクライマーの意見を尊重しつつ、自分の判断を曲げすぎていないか?

  • 例:ビレイ中に相手の不安に寄り添う/相手が休みたい時に待つ


4. 場・平和・安心の尊重

  • クライミング場の安全と雰囲気を壊さず、安心して楽しめる環境を作れたか?

  • トラブルや緊張を避け、仲間と調和して行動できたか?

  • 例:順番やマナーを守る/ギアの共有や整理で場を整える


5. 外部評価からの独立

  • 「上手く見せる」「周囲に認められたい」という欲求に振り回されず登れたか?

  • 他人の評価に基づいて危険を冒したり、無理なチャレンジをしていないか?

  • 例:高度な課題を見せつけるためだけに登らない/自分のペースで楽しむ


使い方

  1. クライミングセッション終了後に振り返る

  2. 各項目に「できた/できなかった」を簡単にチェック

  3. チェック数が多いほど、心理的統合度・自己一致度が高い

  4. 定期的に振り返ることで、自分の登り方や価値観のブレを把握できる


💡ポイント

  • 競争や見栄に流されず、自分軸で行動することが自己一致の核心

  • 小さな選択(休む、待つ、助ける、挑戦を控える)も積み重ねが統合度を高める

  • クライミングを通じて「自己選択力・自己一致感」を日常にフィードバックできる


希望であれば、このチェックリストを1枚のカード化して現場で使える簡易版に落とし込むこともできます。作りますか?

2025年8月9日土曜日

相手を善意で過剰に好意的に判断しないための志向のフレームワーク

 では、「相手を過剰に善意で見るクセ」を

① 幼少期要因(心理的背景)
② 性格傾向(気質)
③ 安全技術スキル不足(状況的要因)
のどれが主因かを切り分けるための簡易診断フレームを作ります。


簡易診断フレーム(3領域チェック)

Step 1:幼少期要因(心理的背景)

該当しやすいサイン

  • 幼少期に「人を信じることが美徳」と強く教え込まれた。

  • 家族内で、拒否や批判をすると関係が悪化する環境だった。

  • 境界線を持つと罪悪感を感じる。

  • 自分の安全より、相手の気分や機嫌を優先してきた。

多く当てはまるなら:心理的な「境界線設定困難」の可能性が高い
(これは回復には心理教育や自己主張訓練が有効)


Step 2:性格傾向(気質)

該当しやすいサイン

  • 初対面の人に自然と好意的な感情が湧く。

  • 人を疑うと自分が疲れる・嫌な気持ちになる。

  • 「慎重でいる」より「気持ちよく接する」方が自分らしい。

  • 相手を評価するよりも、まず仲良くなりたい気持ちが先立つ。

多く当てはまるなら:高共感・高信頼の性格傾向
(これは気質なので完全に消す必要はなく、「安全チェック」とのセット運用がカギ)


Step 3:安全技術スキル不足(状況的要因)

該当しやすいサイン

  • 相手の技術や判断力を短時間で見抜く方法を知らない。

  • チェックリストや事前確認の習慣がない。

  • 技術の妥当性よりも「言ってることが自信ありそうか」で判断してしまう。

  • 危険兆候を察知しても「なんとかなる」と思ってしまう。

多く当てはまるなら:安全技術の評価スキル不足
(これは訓練で短期間でも改善可能)


まとめ判定

  • 1 が多い → 境界線と自己防衛感覚を育てる心理的ワークが優先。

  • 2 が多い → 性格を変えるより、安全確認を性格の一部として習慣化。

  • 3 が多い → 技術面のトレーニングとチェックリスト化で即改善可能。


■ クライミングバージョン

では、「ロープ長すら計算しない人」を事前に見抜くための、
クライミング版・相手評価シートを作ります。


これは「善意解釈で危険人物を見逃す」クセを補正するために、
気質や幼少期の傾向に関係なく、事実ベースで判断できる仕組みです。


クライミング版:相手評価シート(事前確認用)

A. 基本安全意識の確認

質問 OK基準 NGサイン
出発前にロープ長を確認しますか? 自ら「ロープは〇mだから、ルートは〇mまで」と口にする 聞くまで話題にしない/数字を曖昧に答える
ビレイ器の使い方や特性を説明できますか? モデル名やブレーキ方向を即答できる 「これで大丈夫」とだけ言う
ギアの点検を出発前に行いますか? 相互チェックを提案する 点検なしで登り始める

B. 技術・判断力の確認

質問 OK基準 NGサイン
ルートの終了点と下降方法を確認しますか? 「終了点は〇m、下降は〇で」と説明できる 説明なし/現地で適当に確認する
落下距離やクリップ位置を計算しますか? 落下時の距離やクリップ位置を事前に検討する その場の感覚だけで判断
過去の経験を具体的に説明できますか? ルート名・高度・条件を具体的に話せる 「色々登ってる」「大丈夫」のみ

C. 態度・コミュニケーションの確認

質問 OK基準 NGサイン
意見や提案を受け入れますか? 安全提案に「そうしよう」と応じる 「大丈夫だから」と押し切る
不安や疑問を共有しますか? 自分の不安や苦手を話す 弱みを一切話さず自信満々
計画を一緒に立てますか? 「どうする?」と相談する姿勢 勝手に決める/詳細を共有しない

評価方法

  • 各質問でOKなら1点、NGなら0点。

  • 合計 8点以上:信頼してパートナー可

  • 5~7点:技術指導・安全確認を多めに入れる前提でOK

  • 4点以下:パートナーとしては危険、別の人を探す


これをプリントやスマホに入れておき、
相手の「人柄」ではなく「行動と言動」で判定すれば、
幼少期由来の“過剰善意モード”でも判断を誤りにくくなります。


もし希望があれば、この評価シートに**「相手の自己申告だけではなく、その場で小テストする質問集」**を付け足して、ほぼ確実にロープ長すら計算しない人を炙り出せる実践版にできます。